今週のウィザード!!
男は誰しも心の中にさいたまスーパーアリーナを持っている。
そして、木崎さんはツンデレメガネ・・・・・・
ガーゴイル篇後編。
国家安全局0課に籍を置いていた父を持つ直己。
彼の父が亡くなったのは、ゲートとしてファントムに狙われた直己を守るため。
そして、木崎は直己が父の死に責任を感じることを避けるために、彼に真相を伏せていたと。
さらに言えば、木崎は亡き直己の父との約束を守る為には手段を選ばない・・・・・・
今回のライダーは、前作フォーゼのキャラクター達の感情表現がストレートだったことに比べれば、悪く言えば屈折、よく言えば情熱を内に秘めたタイプが多いですね。
大体、主人公の晴人自体が、前作の弦太郎に比べれば、自身の情熱をあまり表に出さないタイプですから。
これはこれでアリ!!
単純に登場人物達の年齢が上がっているから・・・というだけかもしれないが(笑)
ところで、今回のファントムさん、山崎健仁さん。
ぐぐってみると、この方、東京乾電池の方なんですね。
プロフィール欄、ウィザードが登録されてないぞ(笑)
毎度のことながら、昔ライダースタッフは舞台畑の芸達者さんを連れてくるのがうまい。
よくもまぁ、見つけてくるもんッス♪
そして、そして・・・・・・
今回は、久々(に感じた)アンダーワールド戦。
ちなみに今回のアンダーワールドに登場した直己のファントムは、「ヨルムンガルド」という北欧神話に出てくる蛇の怪物だそうです。
アンダーワールド戦はCGが凝っているので、連続して作るにはスタッフリソースと予算をバカ食いすると見た(笑)
でも、ドラゴンとの連係プレイは見ていて面白いので、これからもなんとか頑張って作っていただきたい。
何しろ、晴人の「約束する。俺が最後の希望だ」というこの作品のテーマとも直結する台詞が一番生きる場面でもあるのだ。
希望と絶望、今作のテーマ、そして主人公達のキャラクター性には、人により好き嫌いはあるかと思いますが、私的には結構ツボ。
今回のお話で、木崎というエリート然とした警察官僚も、晴人と同様、情熱を内に秘めた人物だと分かったし。
彼もまた晴人達同様、希望と絶望のはざまで必死にもがいている一人なのでしょう。
晴人の「今を生きる」が、魔法使いとしてファントムの脅威から人々を守ることであるように、木崎にとってのそれは、亡き直己の父、かつての上司の望みを未来につなぐことなのかもしれない。
そういえば、最終的にデレだとはいえ、木崎が晴人を「化け物」と呼んでいましたが、実はライダーシリーズの原点を考えれば、彼のこの反応は実に正しい。
元々、ライダーって、人にあだなす異形と戦う異形の物語なんですから。
平成で一番それが顕著なのは、クウガであり、555であり、響鬼であり、キバでしょう。
石ノ森先生もライダーの条件として、「敵と同じ力を以て戦う」ことをあげていましたから(この点において平成シリーズは外していない)
やはり、ウィザードはアクションスタイル含めて、W→フォーゼや電王といった作品群よりも、555、カブト、キバに近いのかもしれない。
しかし、中の人もキャリアと年齢を重ねているというのに、ウィザードになってからアクションがさらにキレキレになっているというのは、本当に凄い。