GONZO上場廃止
いまから書くことは、もの凄く見当違いな内容なのかもしれないが・・・
例の「アニメの殿堂」?設立発表以来の報道では、どうもアニメやコミックを「文化」としての面から捉えられている気がしてならないのだが・・・
アニメは、産業であり、企業活動ですよ?
それで、各種プロフェッショナルの方々は、ギャラを給料をもらって生活しているわけです。
文化と言う言葉は、耳障りのいい言葉であるが、人間の生活につきまとう生々しいもの、具体的にはお金のイメージを薄める効果があるのではなかろうかと。
トータルとして、いくらのお金が入ってくるとして、それを前提に予算は組まれ、その予算によって制作者の給料、ギャラも決まってくるし、企業活動のキャッシュフローも決まってくる。
システムとしては、至極当たり前の企業活動が営まれるわけです。
これはぐっと小規模になるが、たとえばマンガ家さんの場合も同じでは?
入ってくるお金がいくらという前提で、人手や機材のかけ方も違うのはどの仕事でも同じですから。
このシステムが健全でなければ、会社が倒れる或いは制作者にまっとうなギャラは支払われないと。
記事にあるGONZOの場合は、それが全てとは限らないかもしれませんが、企業としてシステムが健全ではなかった。キャッシュフローが機能していなかったということですよね?
ではなぜ機能しなかったのか?
一方で、アニメーターの薄給ぶりが記事にもなるしで、産業として健全とはいえない状況です。
そろそろ、「産業」「企業活動」としてのアニメーション(恐らく特撮も似た状況では?)が語られても良いだろう?
文化という言葉を隠れ蓑に使うのはやめては?
いや、その言葉を使うことでプライドが充足する人もいるんだろうけど……。
どんなきれい事を言っても、若い人がいつかない産業なんて、俗に言う「ブラック企業」とどこが違うんだ?
勿論、好きでブラック企業になるわけでもないだろうから、そうならざるを得ない要因があるのなら、それをそろそろ明らかにするべきでは?
逆説的だが、文化を名乗らせるなら、産業としてきちんと機能するようにしてからではないでしょうか?
評論家やサブカル文化人がいくら褒めても、現場の人のギャラは増えないでしょう?
報道する側にも、「産業」としてのアニメーションにもっとスポットを当てて欲しい。
そうすれば、問題点が明らかになることがあるかもしれないから……。
でも、実体は報道する側こそが、産業としてのアニメーションを圧迫しているグループの一端だったりもするのでしょうが(嘆息)