「劇場版 仮面ライダーW A to Z 運命のガイアメモリ」
ブルーレイがようやく手元に届きました。
で、当然即座に再視聴なり。
改めて見ると、特に仮面ライダージョーカーのポーズ、効果音などに昭和ライダーへのオマージュが溢れています。
思えば、Wはテレビシリーズでも「仮面ライダーとは何か?」という部分に拘った作品でしたからね。
この劇場版でもそのテーマが活かされています。
特に、大道こと仮面ライダーエターナルを前にしてのフィリップの台詞
「僕は悪魔じゃない。人間で、探偵で・・・・・・仮面ライダーだ!」
「相棒、それを言うなら、僕たちは!・・・・・・だろう?」
しかし、一方でテレビシリーズの結末を知っている身からすると、フィリップを「兄弟」と呼ぶ大道が、蘇生した改造兵士というのはものすごい皮肉。
大道自身は、「科学の力で生み出された怪物同士」という意味で兄弟という言葉を使っていたようですが、もうひとつの意味も考えてしまう。それは当然、蘇生した死者という意味でも。
最初の仮面ライダーは、科学の力で人間ではない改造人間となった本郷猛の物語。
そう考えると、フィリップと大道は、間違いなく仮面ライダーという悲劇の系譜を受け継いだ者たちなのですね。
で、本郷猛と同じ道を歩んだのがフィリップだとするなら、ショッカーと同じ道を歩んだのが大道ということか。
人類を改造人間にして世界を支配するというショッカーのビジョン、それは大道率いるNEVERが実行しようとした風都の人間をすべてNEVER(死体蘇生兵士)にする計画に受け継がれているという見方も出来るはず。
最終的に何が言いたいかというと・・・
昭和ライダーが好きなやつも、平成ライダーが好きな奴も、そして、Wが好きな奴もとりあえず見ておけ!ということです(笑)