サマーウォーズ、見てきました。
最初ストーリーのあらましを聞いた時には・・・
それ、何て「電脳コイル」?とも思いましたが・・・
人工知能、仮想空間・・・実際にはこうしたSF的なギミックは、日本のアニメの中では結構やりこなされていて、実際傑作と言える作品も多い。
例をあげると
攻殻機動隊(Stand Aline complex含む)
電脳コイル
ゼーガペイン
.hack
などなど・・・・・・。
それぞれの名作が、それぞれの切り口でこのギミックを巧みに使ってますが、サマーウォーズの場合、テーマというよりもむしろ純粋にこの設定をギミックに使っていたという印象。
どういうことかというと、仮想空間での物語をとおして何かを訴えるのではなく、リアルでの人とのつながりを軸にし、仮想空間はあくまでもその中で描かれる世界のひとつというとらえ方。
ただ、現実の世界がコンピューターネットワークの恩恵と手を切れないのと同様、この物語の中では、仮想空間の崩壊はそのまま現実世界の崩壊とつながってはいるのですが・・・
主人公の健二君は、内気な少年ではあるものの数学の天才。
日本の作品で、理系少年が主人公というのは珍しいのでは?
いや、数学はハマれば楽しいですよ。
ただ、作中での暗算能力は、いかにもアニメ的ではありましたが。
こういうタイプが、最後にヒーロー然とするのは純粋に面白い。
「まだ負けてない」
「(数学と)同じです。あきらめたら解けない」
はいいセリフだと思いましたよ。
健二君やヒロインの夏希ちゃんもいいキャラだと思いましたが、本作ではやはり栄おばあちゃん。
ちなみに「栄」という名前は、もう亡くなったが私の母方の本家のおばさんと同じ名前だ(笑)
まぁ、うちは作中の陣内家と違って、武将の血なんぞ一ミリグラムも入ってないが(爆)
ところで、この作品。
一部の記事で「ポスト・ジブリ」などと書かれていたが・・・やめてほしいですね。
これを作ったのは、マッドハウスです。
確かにジブリは一流のスタジオではありますが、日本の一流のスタジオ、数々の名作を生み出してきた制作会社はジブリだけじゃない!
マッドハウスだって、たくさんの名作を生み出してきたのだ。
あの煽りは、マッドハウスとその制作スタッフに対して、無礼極まるというか、あまりにも無神経すぎる。
考えてみれば、ジブリになぞらえて例えられた作品って、私の知る限り
あたりか?サンプルが少なくて済みません(^^ゞ
ただ、牧歌的風景があって、絵のタッチが柔らかくて、丁寧な作画
これらの条件がそろうと、日本のマスコミ様は全てジブリ作品にしてしまう傾向があるようです・・・
お前ら、罰としてイデオン全話正座して見ろ(自分でも意味不明)
牧歌的と書きましたが、ストーリー的な部分以外でも、舞台となる長野県上田市や仮想空間OZのビジュアルは見ものですよ。
上田というと、私なんぞは池波正太郎先生の「真田太平記」でしか知らなかったが・・・・
今回、サマーウォーズでもこの種のアニメ映画同様、キャストにはプロの声優でなくタレントさんを使ってましたが、ジブリ作品ほどには不自然さは感じませんでした。
最後にネタバレになるので、詳しく書きませんが、栄おばあちゃんのアレはちとショックだった。