ウィザード、今週にて実質最終回!!
かなり感想をさぼっていたので、最終回くらいは感想を(笑)
笛木=白い魔法使い=ワイズマンが去り、いよいよラスボスはグレムリンこと滝川空。
晴人と空、どちらも笛木によって人生を大きく歪められた同士。
グレムリンが晴人のことを「似たもの同士」と言っていたのは確かに二人の関係を的確に表現した言葉。
その意味では、晴人=ウィザードが背負った業といえるか?
対グレムリンが兄弟殺し
対笛木が親殺しといったところ。
コヨミから取り出した賢者の石を得て、グレムリンはパワーアップ。ただ、彼の目論見とは異なり人間にはなれず。人間になるにはもっと魔力が必要だと考えたグレムリンは、手当たり次第に人間を襲う。
つまり、絶望に追い込んでそのまま死ねば人間、ファントムを生み出せばゲートという理屈。ファントムが生まれたとして、彼はそれを取り込む積もりだったんだろうか?
物語前半はコヨミを失った晴人が引きこもった為、仁藤が対応するが、あいにく彼はもう魔法使いではない。
ドーナッツ屋ハングリーも破壊され、為す術なき状況で、笛木に魔法使いにされた三人、真由、譲、山本がグレムリンに対するが、進化したグレムリンの前には太刀打ちできず。
三人ともに、グレムリンの贄にならんとしたところで晴人登場。
ここでの晴人が動く動機は、賢者の石の力でコヨミを復活させること・・・・・・かと思ったが・・・・・・
ウィザードインフィニティスタイル対グレムリン強化体
強化されたグレムリンは、笛木さえ倒したウィザードを圧倒。
しかし、とどめの一撃をスペシャルリングで受け止めると、気合い一閃のライダーパンチ!!
ウィザードは指輪をしているため、そのアクションでもパンチの類は劇場版含めて一度も使っていない。そのライダーパンチを最後の最後に出してくるとは!!アクション構成がかなり練られているなと感心しました。
そして、最後はコヨミの意思も背負ってのスペシャルライダーキック。
ライダーパンチ→ライダーキックのコンボで最後を締めるとは何という王道エンド。
ところで、あのライダーキックはウィザードラゴンの四つのエレメント全てを載せていたが、最後の技だけにオールドラゴンのそれよりも強力と言うことなのか?いや、私がオールドラゴンが好きなだけなんだけどww
最後のグレムリンとの会話が良かったな。
「人の希望を潰しておいて、最後の希望とはよく言うよ」
「人の心をなくしたお前は・・・・・・人じゃないだろ?」
あの突き放した感じがいい。
まぁ、グレムリン=滝川空は、ファントムになる前から「人の心」はなくしていたが・・・・・・滝川空=シリアルキラーのエピソードが、このやりとりには活かされているなと。
さて、ラストシーン。
結局、コヨミは復活せず。
W以降の仮面ライダーでは初めてパートナーが復活しないエンドだ・・・・・・と思ったが、オーズも復活しなかったか。
コヨミの遺した賢者の石を誰の手にも届かないところに隠して、コヨミを眠らせる・・・・・・これが晴人の新しい「希望」になったということか。う~ん、「希望」というのはいささかビターだが、この物語にはふさわしいエンディングとも言える。
二人の仮面ライダー、晴人は去り、仁藤は力を失う。ただ、その志は、真由が、譲が受け継いでくれたエンディング・・・・・・あれ、山本さんは?
来週から二回は、新しい仮面ライダー鎧武にバトンを受け渡すまでのスペシャルエピソードか。
この静かな余韻を台無しにするエピソードを投入するとは・・・・・・おのれ、ディケィド~~!!