今週のウィザード!!
OPの劇場版バージョン、思いっきりネタバレしとるやないかい!?
リザードマン篇後編です。
ゲートと思っていた悟史がファントム。
そして、悟史の作った自主制作映画のヒロインを演じた千鶴こそがゲート。
この二転三転する状況に、今回さすがの晴人もちょっと参っている様子。
千鶴をファントムから守るには、悟史の正体を教えてガードするのがベスト。
しかし、それをしたら、千鶴が絶望しかねない・・・・・・
今回の晴人の決断は「優しい嘘」
子供向け番組としては、いささか邪道かもしれない今回のテーマですね。
嘘は確かにいけないことだが、真実が人を傷つけることだってある。
今回は、ファントム側にとって実に有利な状況。
リザードマンが悟史であることで、ゲートは警戒することなく向こうから近づいてくれる。
仮にリザードマンの正体がゲートにばれても、それはそれでゲートを絶望させる材料になる。
手詰まり感いっぱいの状況の中で悩む晴人に、道を示したのは輪島の親父さん。
迷っているほど、傷は深くなる。
小倉さん、さすがです。
W以来、よくよく考えると、ベテラン俳優さん(枠)が明確に主人公サイドに立っているのは恐らく初めて(Wでも吉川晃司がいたが、あれはレギュラーじゃなかった)
いままでは、ラスボスとかオーズみたいに何だかよく分からないポジションでしたからね(笑)
やはり、力と若さに溢れる主人公に対して、親父さんのような渋いポジションは重要です。
そして、親父さんの役割は、若い主人公に道を示すこと。
今回のアクション、いつになく晴人の悲壮感が出てましたね。
ウォータードラゴンという新しい強化フォームを手にしたとはいえ、いつもの余裕がない感じ。
とにかく、ここで全ての決着をつけるのだという覚悟が出ていました。
これは、演出+スーツアクターの演技力+白石君の声の演技がうまくかみ合っていた印象。
フィニッシュ後、必殺技の余波で降りしきる淡雪とルーチンである筈の「フィーッ」という息づかいを漏らすシーンのいつにない重さも、状況によく合っていました。
そして、新必殺技と言えば、ウォータードラゴンの必殺技、あれ冷静に考えると、舞台になった沿岸周辺大惨事なんじゃ・・・・・・ハリケーンドラゴンの時にも思ったけど・・・・・・
それに、キックでも剣でもなく、シッポ・・・・・・オーズのプトテラコンボの立場が(笑)
プリキュアのビューティさんとウィザードが組んで戦ったら、さらにとんでもない事態に陥りそうだ(爆)
今週放送分、考えてみれば、
ウィザード=最後は優しい嘘で真実を覆い隠す(脚本:香村純子)
プリキュア=最後に自分の本音を押し通す(脚本;成田良美)
と実に対象的。
このあたり、シリーズ構成同士で話し合っているんじゃないか?と思わず疑いたくなります。
さらに言えば、どちらもメインライターではないが、そのメインの人が恐らく一番信頼をおくゲストライターに脚本を任せているという。しかもどちらも女性・・・・・・何なんだ、このシンクロ具合(笑)
「優しい嘘」は正しい選択とは言えないのかもしれないが、ラスト、自分の出ている映画を見ている千鶴を見ていると、これはこれでありかな?と思ってしまった私。
しかし、今回のエピソードで思ったが、今ライダーの敵であるファントム、ドーパント(オーズ)、ゾディアーツ(フォーゼ)のような人間ベースの怪人とは異なり、完全に人間とは違う条理で動いているわけで、今回リザードマンが映画を見ながら千鶴を絶望させる作戦を練るシーンなど、ややシュールな光景ながら、人の青春時代の思い出を狩りの手段としか見ないちょっと恐ろしいシーンではありました。あくまでも、よく考えればですが。
やはり、ファントムは、人間が生み出したとは言え、人とは異なる生き物なのだと思わされたシーン。
最後に今回のドラゴン・・・・・・
いまのところ、火、風、水と三つのエレメントを自在に操る晴人のドラゴンさんことウィザードラゴンさん、一体、どんだけ強いんだ?
彼が顕現したら、フェニックスさんもメデューサ姐さんも用なしになってしまうレベルの強さなんじゃないか?
それは同時に晴人の強さの可能性でもある訳なんでしょうが・・・・・・
あと、自主映画・・・・・・ここ10年以内に作られた自主制作作品なら、デジカムで撮られているんじゃないの?