ヤマト2199第三章は第7話から10話。
特に第9話と第10話は、この2199でのオリジナル。
そして、この巻の白眉は、復活なった「真っ赤なスカーフ」だ!!
- 第7話「太陽圏に別れを告げて」
- 前回第6話「冥王の落日」にて、太陽系での戦闘パートは終了。
いよいよ太陽系から外宇宙に舞台は移ります。
恒星間航行宇宙船としてのヤマトの物語はこれからが本番というわけです。
そして、それを前にして「太陽系赤道祭」
大航海時代、船が赤道を越える時に航海の無事を祈った故事にならったというわけですが、この「太陽系さようならパーティ」とでもいうべきイベントと往路での地球との最後の交信は旧作でもあったエピソード。
このパーティでの真琴(救護班で佐渡先生の助手)のメイド服は正義(笑)
今作では旧作に比べて、女性クルーが大勢出てきますが(考えてみればその方がリアル)、そのキャラクターの多彩さがこのあたりから生きてきますね。
森雪だけに頼らない多彩なヒロイン体制(?)というべきか。
特に、前述の真琴、玲(航空隊パイロット)、百合亜(雪の部下)、薫(真田さんの助手)の描写に力が入ってますね。
そして、この回から百合亜の艦内放送「ラジオヤマト」がスタートと(笑) - 第8話「星に願いを」
- ヒルデちゃんが可愛すぎてシュルツ大佐の末路が哀しすぎる・・・
ヒルデちゃんについては、こちらにて
ヒルデ・シュルツとは(ニコニコ大百科)
ヒルデ・シュルツ(公式サイトキャラクター紹介)この回のエピソードにおけるデスラー総統の作戦は旧作でもあったもの。
その作戦の実行を任されたのが冥王星決戦から脱出したシュルツ大佐。
でも結局は・・・・・・
今作で被征服民から徴用された軍人という設定がなされたシュルツさんの最後でありました。
彼と部下の死は、本来なら作戦を立案したデスラーとバラン星司令(この時点で)のゲールの責任だと思うんだが・・・・・・
この回では、デスラーに歓声を送るヒルデ達の姿を通してガミラス側にもドラマがあることを臭わせつつ、地球サイドも決して一枚岩ではないことを感じさせてくれました。
良くも悪くも、敵も味方も人間であると。
ところで、ニコニコ大百科にも書かれたことであるが、最終決戦まで話が進んだ場合、ヒルデがどういう運命をたどるのかが気になって仕方ないのだが(紳士の一人として)
この話の中身については以下のやりとりがあったことだけは全力で評価したい。「総統も相当冗談がお好きで」
「ガミラスに下品な男は不要だ」 - 第9話「時計仕掛けの虜囚」
この回は本作でのオリジナル
第4話「氷原の墓標」で捉えたガミラスのアンドロイド兵の解析と、彼とアナライザーとの交流を描いたお話です。
冒頭から百合亜が朗読する(おそらくオリジナルの)絵本がキー。
SF仕立てのおとぎ話。
そして、この回より、どうもヤマトの自動航行装置になにやら重大な秘密があるらしいことが臭わされます。
キーワードは、ガミラスのアンドロイド兵オルタいうところの「女神」
名前だけは出てきているスターシャ、サーシャに続くイスカンダル人ユリーシャ・イスカンダルと関係があるのかどうか。
ただこのお話は、良くも悪くもヤマトらしからぬエピソード。
その中身は、機械に心があるのか否か、機械と人の違いとは?というヤマトに求められているものとはまた違ったSFならではのテーマですね。
結論は結局出ていないのですが、アナライザーに焦点をあてた話として、これはこれであり。
また前作以上にコンピューターのようなイメージで描写されている真田さんの人間くささが、ほんのわずかではあるが窺えるエピソードであります。ところで劇中の絵本の刊行をはよ。
この第9話、SFファン的には第三章の中で一番興味深いエピソードでした。
- 第10話「大宇宙の墓場」
自動航行装置の不調(?)で異次元断層に迷い込んだヤマト。
この自動航行装置の不調って、ひょっとして前回でオルタがアクセスした影響?
この窮地から脱する為に同じく迷い込んでいたガミラス艦と共同戦線を張ることになりますが、この作戦をきっかけにして遂にヤマトクルーは生身のガミラス兵と接触することになる。
ヤマトに特使として訪れたのは、メルダ・ディッツ少尉。
階級的には、彼女を監視することになる山本玲(三尉)と同じで、彼女と同じくファイターパイロット。
何だか色々とドラマが生まれそうな設定です。
ガミラスとヤマトとの共同作戦。
当然疑心暗鬼にとらわれ、実際ガミラスサイドでは同乗していた親衛隊員による妨害が行われますが、ガミラス艦の艦長は船乗りの仁義を優先させます。
つまり、ガミラスは決して「悪」ではないことがこの回で早くも提示されています。
しかし、ヤマトを結果として助けたガミラス艦もゲールのアホ(笑)の先走りで撃沈。
ヤマトに特使として訪れたメルダは帰る船を失うわけですが・・・・・・シュルツの娘のヒルデといい、メルダといい、このヤマトではガミラス女性にドラマ要素をぶちこんできますね。
さて、第4章はいよいよドメル将軍が登場ですね。
密林さんによると、来年2月にBD発売の模様。
次も購入するですよ。
JIN
まだ観てないので斜め読みで(笑)拝読させてもらってます。
女性キャラが増えたのと、Part2~3との整合性(土方艦長他の客演)も注目してるんですが、逆に女性キャラさえ戦死の可能性もあるのが辛い所。特に山本…ホント大丈夫かな。いや生きてこそ、の名演出が期待されるんですが。
もし監督が富野御大だったなら(自粛)
ヒルデ:「お父様の…仇!」
沖田:「なんだと?ま、まさか、特攻か?」
古代:「僕が、仇…」
とかなんとか^^;