「ウルトラマン妹」(小林雄次)読了
読了したのはいいが、何を語ればいいのか分からん(笑)
とりあえず、そういう時代なんだなと。
で、時代という考え方でいけば、「萌え」なる言葉がささやかれ出して以来、ある意味「今頃」になってこうしたものが登場する、つまり時間がかかったというのは、「ウルトラマン」というブランドがそれほどビッグネームであることの証拠なのかもしれない。
ただ、商売的には少々遅かったのかも・・・
戦うスーパーヒロイン、しかも中学生というのなら、いまは「プリキュア」があり、さらに遡れば「セーラームーン」があったわけで、それらが世の注目を集め始めた時期にこうした企画は姿を見せておくべきだったのかもしれない。
まぁ、「プリキュア」や「セーラームーン」が世に出たからこそ、実現できた企画という見方も出来るが。
で、小説自体は、脚本家の小林雄次さんの手になるもの。
小林さんと言えば、奇しくも「ウルトラマン」と「プリキュア」、両作を担当したキャリアをお持ちの方。
人選としては悪くないのでは?と。
そう考えると、ライダーとウルトラマンのコラポ小説がもし企画されたら、長谷川圭一さんあたりが担当することになるのか?(笑)
文章そのものは、昨今のラノベよりも、いい意味で言えばきちんとしており、悪く言えば堅い。でも、普通の小説(という呼び方は変か)になれた身にとってはその方がいい。
もっとめちゃくちゃにしてもいいような気がしないでもないが(笑)
いや、考えてみるに、中学生くらいのメンタリティで超人の力を持ってしまったら、たぶんろくなことはしないと思うんですよ。
そのあたりの部分にもう少しフォーカスをあててもいいんじゃないかな?とか
もちろん、遅刻しそうになってウルトラマン(作中ではジャンヌ)の力を使ったりといった描写はありますけどね。
あと、作中、あちらこちらにウルトラマンの小ネタがあります。
個人的には、Aの男女合体変身が「黒歴史」扱いされていなかったことがうれしかったり♪
また、シリーズの科特隊やウル警、或いはMATやZATに当たる組織としてBURKが出てきますが、これ次のシリーズあたりで本当に出してくれないかな?設定的には面白そうだ。いや、別にジャンヌやアムールを出す必要はない(笑)
終盤、アムールやジャンヌが戦うことになるラスボスはオリジナルの宇宙人だったが、折角主人公の兄を誘惑してダーク部分を助長して地球を滅ばさせようとするのなら、個人的にはメフィスト星人の女性版でよかったような。まぁ、あれが現代版メフィスト星人のリイマジネーションということなんだろうが。
なんだか、感想とは別物の文章になってしまったな・・・
最後に、ゾフィー隊長は、女の子に甘いのか?それとも単に手抜き仕事なのか?そのあたりがよく分からん。
ただひとついえることは・・・
光の国のゆとり世代(!)であるジャンヌは、レオさんとは相性悪いだろうな(爆)