正確には三分の二ほどはスマホで打ち込み、残りはPCで打ち込んでみました。単なる思いつきなので、意味はありません。
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ある町にたいそう美しいと評判の娘がおりました。
同じ町には、少し頭が残念で決して男前とは言いがたいものの、たいそうお金持ちの御曹司がいて、娘はこの御曹司と付き合っておりました。なぜなら、娘はお金が大好きだったからです。
ある日のこと、二人は町外れの森を仲良く散策しておりました。
森の奥の泉には女神様が住まうという伝説がありましたが、二人はその泉がある方向へどんどんと歩を進めていきました。
そして、伝説の泉まですぐそこという所に辿り着くやいなや、娘は神速で体を沈み込ませ、御曹司がそれだと分からない内に足を挟み込むとそのまま前方へと倒し込み、とどめとばかりに立ち上がりざまにその腹部に勢いよくサッカーボールキック。
今日のこの日に備え、日々鍛え上げた技がその威力を発揮し、結果として御曹司の体は勢いよく泉へと落ちていった。落下した御曹司の体が沈み込むとほぼ同時にまばゆい光が泉の水面から放たれた。
光の中に見えるのは、美しい女性の姿。伝説の女神様です。
女神様は娘に問いました。
「娘よ、そなたが落としたのは、ブサイクな金持ち男かい?それともイケメンな貧乏男かい?」
娘の結論はすぐに出ました。
(イケメンでも貧乏では遊べない、でもお金があれば、後からイケメンと遊べる)と。
「女神様、私が落としたのはブサイクな金持ちでございます」
娘の回答に女神様は
「何と正直な娘でしょう。正直なお前には、このブサイクな金持ち男とイケメンな貧乏男の両方をあげましょう」
こうして、娘は二人の男と町に帰りました。
そして、娘は御曹司と結婚し、毎日塩分過多な食生活を送らせ早死にさせると、御曹司の財産をちゃっかりモノにした後、イケメンと末永く幸せに暮らしたそうです。
結論、お金とイケメン、出来たら両方欲しいジャン