たまには何かエントリをあげておかないと死んでるんじゃないかと思われるので(笑)
パーフェクトフレンド(野崎まど)
初・野崎まどであります。
正直言って、私の中でまだ消化し切れていない(^^ゞ
はっきり言ってワケがわかないよ(゜ω゜)
お話の内容としては、超天才児ではあるが友達のいないさなかちゃん。そのさなかちゃんが突っ込み気質にして、生来委員長体質の優等生理桜ちゃんと出会い、友達になるお話と言ってしまうと簡略化しすぎだろうか?
話の後半部分は一種のミステリーと言えないこともないが、その謎解きはちと消化不良・・・と思ったが、どうも他の方のレビューを読むと、「2」という作品で他の同作者作品群とともに連動しつつ種明かしがされている様子・・・・・・おのれ、ディケイド商法がここでまで(違)
それにしても、このお話の中盤部分でのさなかちゃんと理桜ちゃんに関わる「事件」には読んでて本気で驚いた。あまりの超展開に・・・・・・まぁ、それが先ほど言ったミステリーに繋がるのですがね。
ただ、私なりにこのお話での最大のミステリーは、友達がいない、なぜ必要なのか分からない、いらない、と述べる天才児さなかちゃん・・・・・・なのに、どう考えても、理桜ちゃんに対しては一目惚れっぽい部分(笑)二人の出会いは、やはり運命だったのだな。などと言うと、さなかちゃんが運命方程式を真剣に考えてしまいそうな気がする。
この作品を含め、野崎まどに関する私の評価は、保留。もう何作品か読んでから定めたいと思います。
しかし、新しい作家さんに対してこういう評価にならざるを得ないなんて、私の「老い」の表れか・・・
あなたへの想い(矢口敦子)
この作家さんも「初」であります。
野崎まど作品に対しての私のスタンスに「老い」と表記しましたが、これは私自身が「老い」と向き合わざるを得なかった作品。
北海道で大学に通う真一の元に母・律子の死の報がもたらされる。
疎遠だった母、愛情を受けた記憶もない真一にとって母の死はどこか他人事のようだったが、その母が死の間際メッセージを遺していたことを知る。
「あいたいしんじ」
「しんじ」とは何者なのか?
メッセージの意味は?
ややミステリー的ではあるが、律子という還暦を迎えた一人の女性の生涯がひもとかれていく。
性別の差はありますが、還暦の歳に孤独な死を迎えざるを得なかった律子という女性の生涯は色々胸に迫るものがあります。
一部のレビューに、状況にリアリティがないという指摘があり、その部分には大いに同意なのですが、それでも高齢化が進むこの社会においては律子の「死」は決して人ごととばかりも言えない切なさがある。
最後は、真一を含め若い世代に希望ある終わらせ方ではあるのですが、どうにもその「老い」の描写が頭から抜けない物語でした。