コミック感想二篇とエクストラ
ミスミソウ 上・下(押切蓮介)
ひたすら「痛い」物語。
冬の寒村。
閉鎖された「寒い」世界は、人を狂気に駆り立てるのか?
ホラー映画の名作「シャイニング」を思い出させるシチュエーション。
「シャイニング」において狂気に蝕まれるのは、主人公一家であるが、これは中学校という「世界」
子供達の世界は、決して楽園などではないし、歯車の狂いは容易に人々を非道な行いに走らせる。
それが「子供」という自制の効かない年代だけが支配する世界ならなおのこと。
とにかく、救いのないお話。
まともでは生きていけない世界。
もうやめてくれ!!と叫びたくなるほど、描写は苛烈。
決して、万人向けではないが、読んだら暫く引きずるほどのインパクトを読者に残す傑作コミックです。
よつばと 12巻(あずまきよひこ)
とら可愛い、みうらママ美人、やんだ実はイイヤツ!!
相変わらず特別なギャグがあるわけでもないのに、ついつい顔がほころんでくるいつものよつば世界。
子供グループと大人グループの距離感が秀逸。
しかし、これは同時に「痛い」お話だ。
どこが?というと、この巻の最終ページの最後の一コマ。
あのシーンを見ると、「自分」が一体「何」を失ったのかを嫌と言うほど思い知らされてしまう。
さて、エクストラの部分。
以前の小説感想エントリであげた「濱田金吾」だが、youtubeで検索していたらこんなものを見つけました。
まぁ、確かに曲は「濱田金吾」のものではあるが(笑)
凄すぎるんですが(笑)
話は濱田金吾から離れるが、ガンダムXのBGM「あなたに力を」は名曲だな。