上記記事に関して、興味深いのは、ライトノベルの市場シェアが下記のようになっていること。
34.7% 電撃文庫(アスキーメディアワークス)※角川系
21.9% MF文庫J(メディアファクトリー)※角川系 NEW!!
14.5% 富士見ファンタジア文庫(富士見書房)※角川系
13.5% 角川スニーカー文庫(角川書店)※角川系
9.2% ファミ通文庫(エンターブレイン)※角川系
*2.4% GA文庫(ソフトバンククリエイティブ)
*1.6% 集英社スーパーダッシュ文庫(集英社)
*1.5% ガガガ文庫(小学館)
*0.1% HJ文庫(ホビージャパン)
上位5レーベルだけで、シェア93.8%
これ全部バラバラの会社であっても、市場構造としては寡占市場と呼んでも差し支えないのに、この上位5レーベルが資本的には同一グループといういびつな構造。
成文法上はともかく、元々のアンチトラストの概念からすると、かなり議論の余地があるような・・・
あとネタになるが、Twitterでこういうやりとりがあったようです(笑)
hexagonzero ヤマグチノボル
一生懸命に角川帝国と戦う弱小MF共和国の戦士という設定で中二的妄想をしてたのに、それができなくなるのがちょっと悲しい。
@Kenji_Inoue_ 井上堅二
@hexagonzero フフフ・・・。MF文庫よ。角川ラノベ四天王を名乗るのであれば、我らファミ通文庫を倒してからグワァー!
@hexagonzero ヤマグチノボル
@Kenji_Inoue_ スーパーダッシュ「MFが屈したようだな」ガガガ「ククク……、奴はラノベ軍団の中でも最萌……」ファミ通「角川に屈するとは非角川連合の名折れ」スーパーダッシュ「え?」ガガガ「え?」講談社「え?」宝島「このライトノベルがすごい」
さすがに現役の作家さんは、発想がユニークだな(笑)と。
でも、変に経営の集中が行われると、作家さん達、ひとつところでヘタうつと残り全部でも干されるなんてこともあるのでは・・・とは余計な心配か?
こうした大統合って、経営サイド以外にはあまりいいことはないような気がする。
勿論、企業経営というのは、綺麗事だけではないだろうし、我々市井の人間には分らない苦悩も数多くあるので、一概に非難は出来ない。
ただ、適者生存の原則から行くと、肥大化し多様性を失った生物の行く末は、緩慢なカタストロフィーということにもなるし・・・う~ぬ・・・
角川こけたら皆こけた・・・という事態だけはご容赦を。
いや、角川書店って、決して嫌いな出版社じゃないし、ミステリ、SF、時代物といいタマをお持ちなだけに運営には密かに期待もしているのですよ。
ただ、イカ娘のガイドブックを、本家の秋田書店よりも高い値段で出す商売っ気の強さも含めて(笑)嫌いじゃないぞと。
どうして、角川のMF買収に私が関心を寄せているかというと・・・
「高杉さん家のおべんとう」が、もしもアニメ化なんぞされた日には、この作品も「角川アニメ」の看板を掲げることになるのかと・・・
う~ん・・・ピンと来ないな。
何がどう、とは説明できないが、「高杉さん家のおべんとう」って、角川系列というイメージには合っていないような気がしてならない(我ながら勝手な言いぐさだ)