突発的に思いついたw
大晦日の夜、忙しいお蕎麦屋さんに、母親と小さな子供二人の三人家族が訪れました。
お金がないのでしょう。母親は、子供二人を連れているというのにたった一杯の掛け蕎麦だけを頼みました。
そして、お店の人に取り皿も頼みます。
取り皿は二枚。一杯の掛け蕎麦を三人で分けるのか?と思ったその瞬間、子供二人は取り皿と箸を手にとると、一斉に店中のテーブルといわずカウンターといわずに走り回り、他のお客さんの頼んだ蕎麦だのうどんだの丼ものだのを自分達の皿に取ると、もの凄い勢いで食べ始めました。
お母さんは、というと、パニックに陥った店の人たちの注意が子供達に向いている隙を狙って、他の人の具を抜き取り、掛け蕎麦を肉天ぷら狐山菜蕎麦にしていました。
三人は、あっという間に他のお客さんのものを平らげると、他のお客さんやお店の人の苦情にも「困った時はお互い様」としか言わず、掛け蕎麦一杯の代金だけを店に置いて、ものすごい早足で逃げ去っていきました。
つまり、このお話の教訓は、「図々しい奴には気をつけろ」「忙しい時ほど、面倒な奴がやってくるぞ」ということなのです。