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タイトル未定(4)

ぬぬ・・・今回はあまり進められなかったorz

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 図書館の中は、外から見た以上に広く、いくつもの書棚とテーブルが並んでいた。特に書棚の数は膨大と言ってよく、書棚と書棚の隙間がまるで複雑な迷路のような構造を生み出しており、香織は迷いのない足取りでその迷路の中に踏み込んでいく。
 洋介は、というと、特にその必要もないのに、その香織の後を黙ってついて行く。いや、ついて行かざるを得なかった。
 まるで強迫観念に取り付かれたかのように。
 そして、ふと思った。
 (ここの広さは何なんだ?)
 書棚によって生み出されたコーナーをいくつも曲がり、果たしてどこまで続くのか。まるで書棚で出来た密林の中に迷い込んでしまったかのようだ。断じて、建造物屋内の広さとは思えない。
 その異常性は、洋介の背中に冷たいものを走らせたが、それだけに目の前を歩く香織について行かなければという強迫観念はますます強くなる。
 何度目のコーナーだったろうか。果てがないと思われた図書館内の隅に突き当たり、そこには窓を背にして、一冊の本を手にした香織の姿があった。
 「読む?」
 差し出された本。
 真っ黒な装丁でタイトルもないその本を、洋介は気づいた時には受け取ってしまっていた。
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タイトル未定(3)

ふと思ったこと。
こうしたエントリが増えていくと、エントリタイトルはどうしたらいいのだろう。
何もかもを「タイトル未定」では・・・
解決するにはこうしたらいいか?

タイトル未定リローデッド
さらばタイトル未定
タイトル未定よ永遠に
タイトル未定はつらいよ
タイトル未定バカ日誌
タイトル未定完結篇
かえってきたタイトル未定
タイトル未定新訳版
タイトル未定を脱がさないで

おお、暫くいけそうだ。

ところで、いまさらだが、この話、一人称形式進めた方が良かったな。
正式アップ時は、そうするか?

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 そのまま黙り込んだ香織とどう対処したらいいのか分らない洋介。
 二人が対峙したまま時が過ぎる中、洋介はまたあることに気がついた。
 (そういえば、久住と歩いている間、いまもだけれど、誰とも会っていない)
 思えば、体育館にも、食堂にも、誰もいなかったように思う。
 異常だ、と洋介は思う。
 そうしたことを考えているのが伝わったのだろうか。
 「黒木君、行こうか。」
 まるで洋介の思考を断ち切らんかとするように、香織はまた元の無表情に戻り、洋介に背を向けて先に歩き出した。
 「時間、あまりないから。」
 「あ、ああ。そうだな。久住も帰りが遅くなるもんな。」
 「そういうことではないのだけれど……」
 香織は小さな声でそう言うと、渡り廊下へと洋介を先導する。
 「ここで終わりだから。」と香織が指し示したのは、
 「図書館か。」
 図書室ではなく図書館。
 洋介の記憶にある学校の図書館としては、かなり規模の大きい方だろう。香織に言わせれば、ここだけでひとつの棟を占有した三階建て。一階を司書室と倉庫、残りの二階三階ともにまるまる図書室として使用しているとのことだった。
 出入り口は、主に校舎側からのこの渡り廊下を生徒達は利用しているらしい。
 「寄っていく?」
 香織が尋ねるのに、洋介は
 「いや、俺、図書館って……」
 と渋るのに対し
 「わたしは寄っていく。」
 と洋介の答えを待たず、香織は中に入っていく。
 その後ろ姿を見ていて、洋介も特に理由もないまま、香織について図書館の中に入っていった。
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タイトル未定(2)

あー、近頃、本当に疲れがぬけないな……
ああ、例の奴、とりあえず仮のタイトルとして「残酷ゆえに優しき……」としておきます。

「仮面ライダーオーズ」主題歌、「Anything Goes」、CD発売はまだですが、itunesではTVサイズを販売してますね・・・購入しますたwwww

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 「ここが体育館。」
 歩いている内に、香織は簡潔に洋介に学校内を説明していく。
 「ここが食堂。パンもここで売っている……でも、あまり意味ない。」
 何だ、それは?と洋介が思っていても、「じゃあ、次。」と香織は早足でまたすぐに歩き出す。そして、彼女に連れられて歩いている内に洋介はあることに気がついた。
 「どうしたの?」
 説明を受けている時に、洋介の表情にその疑問が現れていたのだろう?香織が、感情のこもっていない声で尋ねてきた。
 「何か、気になることがあるの?」
 「いや、大したことじゃないんだけど……」
 「言って。」
 「いや、本当に大したことじゃないんだ。」
 「それでもいいの。言って。」
 いままでの無表情と異なり、真剣な面持ちで問う香織に押される洋介。
 「えーと……じゃあ言うけれど……」と切り出したものの、洋介本人としてもどう説明したものか、言葉を整理するのにそれなりの思考を働かせなければならなかった。
 「何というか……ここ、静かだよね。」
 「静か?」
 「うん。学校は遊び場じゃないだから、騒々しいよりはいいんだろうけれど、いまみたいな放課後ともなると、運動部の練習のかけ声とか、この学校にあるのかどうかまだ知らないけれど、合唱部とかの音楽系サークルの練習する音とか、演劇部の発声練習とか、そういうのがあちこちから聞こえてくるものじゃないのかな?部活だけじゃなくて、帰宅する連中の話し声とかさ……ここは、あんまりそういうの耳にしないよね。」
 「そう、確かにあなたの言う通りよね。静かなのは、かえっておかしいのかもしれない。」
 「いや、そんなに大して気にしているワケじゃないよ。」
 「ごめんなさい。」
 香織は言いつつ本当に申し訳なさそうに頭をさげるので、洋介は驚く。
 「それは、わたしのせいだわ……本当にごめんなさい。」
 「いや、別に委員長……いや、久住のせいというわけじゃないだろう。」
 「いいえ、わたしのせいなのよ、わたしが悪いの。」
 か細い声でそう言ったきり目を伏せて黙り込む香織。こうなると、洋介としてもどう言っていいのか分らない。いや、そもそも彼女が語っていること自体が理解出来ない。
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タイトル未定(1)

ふと思いついたお話。
割と短めで終わらせる予定。
タイトルは・・・終わってから考える(爆)

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 夏休みが終わり新学期を迎えたその日。
 黒木洋介の世界は一変していた。
 「じゃあ、久住、案内してやってくれ。」
 メガネをかけた神経質そうな中年の男性。
 彼が、洋介の新しい担任となった教師だった。
 「はい。」
 静かな声で洋介の横で答えるのは、長い髪の女生徒。
 名を久住香織と言った。
 洋介のクラスの委員長だと言う。
 「じゃあ、黒木君、行きましょうか。」
 香織は、その端正な顔を全くと言って良いほど動かすことなくそう言うと、担任の教師に礼することもなく、さっさと職員室を立ち去ろうとする。
 「あ、ちょっと!」
 洋介は、慌てて呼び止めようとするが、香織は我関せずとばかりに前を行くだけ。仕方なく、洋介は教師に一礼だけすると、彼女の後を追う。
 「委員長。」
 洋介が呼ぶと、香織は振り返り
 「委員長なんて呼び方やめて。」
 とこれまた表情一つ変えずに抗議。
 「あ、ああ……」気圧された洋介は、素早く思考を働かせ「じゃあ、久住さん。」
 「久住で良い。さんはいらない。」
 「呼び捨てで良いってこと?」
 頷いた香織はさらに
 「何なら、“香織”と下の名前で呼んでみる?あなたなら、許されると思う。」
 と洋介が驚くことをこれまた無表情で言う。
 「いやいやいや!」
 洋介は、やや顔を赤らめながらも、手を振ってそれを辞退。
 「だったら、“久住”で手を打つよ。」
 洋介の出した回答に、香織は暫くじっとしていたが……。
 「そう。」と洋介に背を向けると「あなたがそれでいいなら……いいわ。」と言い残して、また前を歩いていく。
 洋介は、慌ててその後を追う。
 (ああ、何だか変な学校に転入してしまったなぁ……)
 洋介は、高校二年生。
 父親の仕事の関係で、夏休み明けからこの高校に転入してきたのだった。
 慣れない環境。知る者とていない学校生活。そして……
 (変わり者の委員長か……)
 洋介としては苦笑せざるを得ない状況であるが、いまはそうしてもいられない。何しろ、変わり者とは言っても、彼女、クラス委員長久住香織は彼の為に学校を案内してくれているのだから、その好意を思うとそうそう失礼な態度はとれないところだ。
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