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小娘プロジェクト(笑)その壱

うむ・・・こんな感じだろうか?

13号ちゃんプロジェクト内小娘プロジェクト 第二章「夏」

その出だし。
いま(2011/08/13)病院で資料がないのが痛いが、本アップの際には数学の例題のひとつくらい付けておきたい。

環境的に主力PCが触れないため、HTML化が面倒なこと、FTPツールが使えないこと
色々問題があるため、大訂正前提での下書きしかできない。
というか、それも実は結構面倒(爆)

例の怪談orホラー話、肝心の第13話、まだ思いつかないしorz

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 自然数って何だろう?
 整数って何?
 任意の数って、どうして「n」なの?


 そんな疑問が頭の中でぐるぐる回ります。
 「ほ~ら、ちゃんと集中しないと!」
 ぐるぐる回るあたしの頭をぐっと押さえつけて、机の上の参考書に無理矢理目を向かわせるのは、近所のお兄ちゃんで立花和也さんと言います。
 「ちゃんと集中すれば分る筈なんだから。夏休み明けからは学校に通うんだろう?」
 うん、お兄ちゃんはあたしの為に夏休みの間、うちに勉強を教えに来てくれているんだから……それは分っている、分っているんだよ……でもね……
 (ぬしが阿呆なばかりに、和也殿も苦労が絶えぬことよの……ほれ、そこの値は「2n-1」じゃ、さっさと埋めぬか)
 どうして、あたし、「鬼姫」にまで文句言われないといけないかな……
 「あら、和也君、本当、ありがとう。おかげで助かるわ」
 あたしが悶々としていると、部屋のドアが開き、お菓子と冷たいお茶を持ってママが入ってきました。
 「いえ。俺に手伝えることってこれくらいですから……」とは和也兄ちゃん。
 「で、どうなの?和也君」と熱を帯びた声で詰め寄るママ。「美咲、何とかなりそう?」
 「何とか……という意味で言えば、ギリギリ……でも、俺だってプロの家庭教師とかじゃないし、課題のレポートの仕上げを手伝っているだけなんですけど……」
 ママの熱心さに対して、和也兄ちゃんは困った様子です。
 (一番困ったことなのは、ぬしの阿呆さなんじゃがな)
 どさくさにまぎれて変なことを言わないでよ、鬼姫。
 「まぁ、今回のお話、ありがたいお話なんだけど、美咲ってあたしの血を引いているから、あまり出来がいいとも思えないし……」
 (それ見たことか、母上は、良く分っておられるわ!)
 鬼姫、それはママにも失礼だとは思わない?
 今回の話とママが言うのは、あたしの転入のことです。
 お医者様はハッキリそうだとは言わなかったけれど、「奇跡」的に回復したあたしは、梅雨明けの時期に退院。いまは自宅療養ということになっています。
 それでも先々の問題として、「通学」のことは考えなくてはいけないのですが、幸いにしてと言えばいいのでしょうか。パパが仕事上の知り合いの方から、隣町にある中高一貫校の私学へ転入する話を紹介されました。
 あたしは、別に公立でも私立でもいいのですが、パパとママは、長く病気で休んでいたあたしには私学の方がいいのではないかと気を使ってくれています……お金がかかるのに……
 ただ、「転入」の条件として、夏休み中に一般生徒の抱えている宿題にプラスして、学校側の用意した問題集を全て解いて提出すること。
 その問題に対して、力を貸してくれたのが和也お兄ちゃんだったということです。
 パパもママも「近所に勉強のできる子がいて良かった」と言っていますが、あたしはそれが和也お兄ちゃんだったことが嬉しいです。
 (ふむ、小娘が舞い上がりおって……そんなことより、問題集とやらを1ページくらい進めぬか。和也殿に呆れられるだけであろうに)
 鬼姫、小娘って、それ自分のことでもあるんだからね……
 ところで、この「鬼姫」……早い話が、もうひとりの「あたし」です。


 あの誰にも言えない秘密の夜、
 あたしがケルビムさんという人に出会った夜、あたしの体には何か重大な変化があったようです。「鬼姫」はその変化の副産物として、あたしの心の中に生まれたもう一人のあたし。
 あたしにはいまだに納得が行きませんが、そういうことらしいです。
 鬼姫本人に言わせると……
 そして、鬼姫のことはあの夜のこと以上に秘密です。
 特にあの「高山」という人には……


 あの夜のことがなかったら、あたしはいまこうして和也兄ちゃんに勉強を教えてもらえているのかどうか分らないことを考えると、鬼姫がいると言っても、今の方がずっといい。あたしにはそう思えます。
 何より、パパもママも卓巳もいままでに比べると安心してくれているし。
 ただ……


 (阿呆めが、ぼんやりするでないわ。早く今日の課題を終わらせて、和也殿と母上を安心させよ。全く、汝が妾でなければ、取り殺しておるところだぞい)
 口が悪いのと、物騒なことを口走るのと、言い方がいちいち時代めいていることが悩みの種です。
 こんなのがもう一人の「あたし」だなんて、あたしは納得できません。
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美咲シークレット(仮題)(20110607)

出勤前に少しでも進めておこう

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 病院ロビーで気を失った美咲は、その後連絡を受けてかけつけた担当医と病棟看護師の手によって自室へと戻され、以後は安静を命じられ、部屋で悶々とした日々を過ごすこととなった。
 その間にも定期的な検査は続き、次の投薬治療をいつ始めるかということを美咲が気にし始めた頃
 和也とロビーで出会った日から迎えた最初の日曜日の夕方近くのことだった。
 「美咲、来たぞ!」
 病院には似つかわしくない元気な声とともに、野球のユニフォーム姿の少年が顔をのぞかせた。
 「卓巳!」
 顔を覗かせたのは、美咲の弟、一条卓巳。この春、小学四年生になったばかり、美咲より三つ下の弟である。普段は学校があるので、休みの日だけ両親とともに見舞いにやってくる。
 「何だ、美咲、いいもの食べてるな」
 入ってくるなり、卓巳の視線は美咲の手元に。
 彼女はちょうどカップケーキを食べているところだった。
 「ちょうどいいや、美咲、くれ!」
 「あんたは入ってくるなり……ちょうどいいって、意味が分らない」
 美咲が口を尖らせてそう抗議すると
 「いいじゃないか、くれよ」
 これまた卓巳の方も口を尖らせる。
 「やだ!大体、頼み方というのがあるでしょう?せめてお姉さまと言いな」
 「ううっ……ねぇちゃん、くれ……」
 美咲は、小声ながらそう言う卓巳を少しの間、じっと見つめ
 「いいよ、食べな」
 口元を緩め、手にしていたカップケーキを差し出した。
 「ありがと、ねえちゃん」
 これに卓巳は飛びつき奪い取るようにして、美咲の手からカップケーキを受け取った。この時になって、二人の両親も顔を見せた。
 「パパ、ママ」
 「美咲、遅くなってごめん」
 先に口を開いたのは父親の正樹。地元の資材関連の商社で営業の仕事をしている小肥りの男性で、背はやや低い方。今日は休みの日ということもあり、ほとんどジャージ姿といっていいラフなスタイル。
 「今日は卓巳のところが試合でな」
 「ふ~ん、で、勝ったの?」
 美咲はちらりと卓巳を見つつ聞く。一方、卓巳はその視線を感じとるや、途端に顔をしかめる。
 「それが負けちゃったのよ。惜しいところまで行ったんだけどね」
 そう言いながら入ってきたのは、父の美里。小柄で年齢の割には童顔で通っている。彼女も夫の正樹同様、ラフなスタイルである。
 美里から答えを聞くまでもなく、美咲には試合の結果は分っていた。
 試合に勝っていたなら、弟の卓巳は間違いなく、まずそのことを美咲に言う筈だからだ。その意味では、美咲にとって卓巳という弟は「分りやすい」
 「あら、卓巳、あんたいいもの食べてるのね」
 美里が目ざとく卓巳のカップケーキに気づくと
 「美咲にもらった」
 と卓巳。
 「お姉ちゃんだろ?」
 卓巳の返答に、正樹が顔をしかめるが、ふと怪訝な顔になり
 「あれ、今日、売店は休みだろう?どうしたんだ、美咲」
 と尋ねる。
 「和也兄ちゃんにもらったの。今日、おばさんがお見舞いに来て」
 「和也兄ちゃんって、立花さんところの?」とこれは美里。
 「うん」
 「そういえば、和也君、事件に巻き込まれたとか言っていたな」
 「物騒な話よね、こんな田舎で……。あとで立花さんのところにお礼を言わないと。和也君のところにも顔を出しておきましょうよ」
 大人二人は神妙な顔を見せる。それを見て、美咲はもう少し事件のことを和也に聞けば良かったとも思った。
 「立花の兄ちゃん、この間、公園で見たぞ」
 三人の会話に、カップケーキをあっという間に食べ終えた卓巳が割って入る。
 「ケーキ屋の姉ちゃんといちゃいちゃしてた」
 「え?」と驚く美咲。
 「ケーキ屋の人って?」
 「商店街のケーキ屋だよ」
 その店のことなら、美咲も地元のことなので知っていた。彼女の家は、駅前の通りからは離れていることもあって、中に入ったことはないが……
 「ケーキ屋さんの女の人?」
 口に出しつつ、美咲はそれが例の「ミドリカワさん」なのだろうかと思った。
 「卓巳、その人、どんな人だった?」
 「う~ん……」
 聞かれた卓巳は考えつつ「巨乳じゃなかった」と。
 「あんた、何言ってんの!?」
 卓巳の発言に、美里と美咲の二人が声をあげた。
 「本当、変なところだけませているんだから……」
 「ははは……」
 母の美里がそう言うのに、父の正樹は乾いた笑い。
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タイトル未定(20110601)

さて、続きですよと。
本編とのリンク部分をどこまで入れこむのか?も、考えどころではありますな。

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 美咲の中にざわざわとした感情が湧いてきた。
 自分でも説明不能な感情……
 どうしてだろう?女の人といっても、ゆかりさんと和也兄ちゃんが仲良く話しているのを見ても全然平気なのに……
 「うん、それで構わないさ。いまこの町で俺達がこうして普通に話が出来ているということは……」
 「そうか!」
 和也がここまで話した途端、ゆかりの表情が何か閃いたように明るくなった。
 「緑川さん……やってくれたんだね。この町を守ってくれたんだね。」
 「うん。」
 和也も明るくうなずきつつ、手にした新聞を片手で苦労しつつ広げ、その中の地方欄にあるある記事の見出しを指さして見せた。
 顔を近づけて記事をまじまじと見つめるゆかりにつられて、美咲もその記事をじっくりと見てみると


 F市沖合にて、謎の発光現象の目撃者多数


 という見出しがまず目に入る。
 美咲にはそうした事件もあったのかという程度の記事にすぎなかったが
 「沖合って……海での事件って……じゃあ、緑川さん……」
 ゆかりにとっては、特別な意味をもつ記事だったらしい。その顔に驚きと喜びの感情が浮かび上がる。
 「ああ、いまこうして俺達が平和にしていられること……緑川がやってくれたんだよ。シスターだっけ?そいつ相手に」
 “シスター”、その名を耳にした途端、美咲はチクリとした頭痛に近い感覚にとらわれた。和也とゆかりの話している内容が理解できないというのに。
 「あとは、緑川が無事でいてくれたなら……」
 「うん、言うことないよね。だって、わたし達にしたら、本当に命の恩人じゃない?」
 「ああ、でもそんなこと関係なく、緑川が無事でいてくれたなら、俺はそれだけで嬉しいよ」
 「そうだね……いや、違う!約束したもん!」
 しんみりとした口調になりかけたゆかりが、不自然に声のトーンをあげた。
 「帰ってくるって、約束したんだから!」
 「そうだな」
 「帰ってきたら……うん、あの子のこと、いじり倒してやる!」
 「何だ、そりゃ」
 苦笑する和也にお構いなしに、ゆかりの鼻息は荒い。
 「折角、奇麗な顔をしているんだから、ちゃんとした格好させて、男どもを驚かせてやる。そのうえで、男どもは近づけさせないの。カズ、あんたも例外じゃないからね」
 「何だよ、それは」
 「だから、緑川さんのことはあたしに任せてなさいってこと」
 「分ったよ」
 苦笑しつつも、今までに見たことのない優しい目を見せる和也を見て、美咲はいままで感じたことのないチクリとした痛みを胸に感じていた。
 ミドリカワさん?キレイなカオ?奇麗な人、奇麗な女の人なの?
 「おぼこいことよの。わらしが一丁前に焼きもちなど焼くのかえ?」
 和也達の言葉を胸の中で反芻する美咲の耳元に囁きかけてくる声があった。それは聞いたことのない古風な話し方をする女の声。
 「哀れよな、不憫よな……」
 慌てて周囲を見回す美咲だったが、声の主らしい女性の姿はどこにも見つけることが出来なかった。しかし……
 「その女が憎いかえ?憎いのならば、そう望むがよい。されば、わらわがいつでもその女、くびり殺してやろうぞえ」
 声は依然として聞こえてくる。
 耐えかねた美咲は、自らの耳を塞ぎ……
 気がついた時には、自分の体を支えてくれる和也の姿と青ざめたゆかりの表情がその視界を占めていた。
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タイトル未定(20110529)

本日は、ちと離れたところの某所にて某氏に会う予定。
ゆえに、「今週のオーズ」のアップは遅くなるです。

その代わりと言うわけではないですが、美咲プロジェクト、すこしだけ前進

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 病棟に戻ろうとして、再び売店の前を通りかかった美咲の視界にその人物の姿が飛び込んできた。
 「和也兄ちゃん?」
 呟く美咲の声に、その人物は素早く反応。
 「美咲か?」
 美咲が「和也兄ちゃん」と呼んだ人物、それは美咲よりも年上の少年。まだ中学入りたてで体も小さく、幼さの消えない美咲に比べれば、体格もしっかりとしたその少年は、おそらく高校生くらいにはなっているのだろう。
 「和也兄ちゃん、どうしてここに?」
 言いつつ、美咲は思い出していた。
 いま「和也兄ちゃん」と呼んだ少年、彼もまたF市立高校、新聞でテロ事件の発生を伝えられた高校の生徒だということを。
 そして、この和也という少年、立花和也というのだが、美咲の家のすぐ近所に住む少年であり、年が離れているせいもあって美咲と特に親しいわけでもないが、親同士が仲のいいこともあり、会えば普通に会話するくらいの間柄ではあった。
 「美咲……そうか、お前もこの病院に入院していたんだったな」
 美咲の顔を見て少し驚いた表情を見せた和也。その手にはいましがた買ったばかりの新聞が握られていた。
 「和也兄ちゃん、その腕……」
 しかし、美咲の眼は新聞を握っていない側の手、和也の左腕を凝視する。
 「どうしたの?」
 彼の左腕は真新しい補助ベルト、骨折時などに腕の動きを固定するベルトでつり下げられていた。
 「ああ、これか?ちょっとな……大げさなんだよ。怪我したのは肩の方なんだけどな」
 答えつつ、和也は苦笑。
 「和也兄ちゃん、ひょっとしてあの事件の……」
 「事件……そうか、美咲も知っているのか?まぁ、新聞にも載っていたしな。いや、本当に大したことないんだ」
 「でも、怪我したんでしょう?」
 笑いながら言う和也ではあるが、美咲は気になって仕方ない。
 「いや、念のためというか……周りが大げさすぎるんだよ」
 心配そうな顔つきの美咲になおもなだめるような口調で話す和也、その和也の名前を呼ぶ声がした。
 「カズ!」
 やや小走り気味に駆けてくるのは、ジーンズ姿の少女。年齢的には和也と同じくらいだろう。
 「わたし、検査も済んだし、お母さんも迎えに来たから帰るね。別に怪我もしていないし……って、この子は?」
 美咲を見て首をかしげる少女であったが、美咲の側は彼女のことを知っていた。
 「そうか、ゆかり、良かったな。あ、この子は美咲、一条美咲、近所の子だよ。例の事件とは関係ないが、前からこの病院に入院していたんだ。美咲、こっちはゆかり、憶えていないかな?」
 「憶えています。神崎ゆかりさんでしょ。久しぶりです。一条美咲です」
 「あ、ごめん」美咲が自分を憶えていたことに、ゆかりは気まずそうな顔を見せた。「そうか、美咲ちゃんか。長く入院しているの?」
 応じるゆかりの視線は、美咲の頭部に。
 美咲は慌てて自分の頭に手を伸ばす。大丈夫、今日はちゃんと忘れずに帽子をかぶっている。
 その美咲の動きや「態度に、和也もゆかりも気づかないふり。
 美咲にすれば、そうした「やさしさ」が逆に気を重くする。
 「でも美咲ちゃん、よく憶えていてくれたよね。カズ、よかったじゃん。これで入院中も退屈しないで済むし」
 「どういう意味だよ。あ、でもお前退院するなら、見ておいてくれないか?」
 「何を?」
 「緑川だよ」
 「緑川さんのこと?店の場所なら知っているけど……」
 ミドリカワ?さんづけをするということは、女の人?
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あの主人公さんを登場させるかどうかも、まだ思案中

タイトル未定(20110526)

本日、「まどか☆マギカ」BD2巻受取り。
感想めいたことは、近々受け取ることになる「侵略!イカ娘」BD最終巻と合わせて書くことにしよう。
とりあえず・・・・・・マミさん(ToT)

ということで(何がだ)
13号ちゃんプロジェクト外伝というか、スピンオフというかの美咲プロジェクト(まだタイトルが決まっていないorz)
続きですが・・・・・記述形式を三人称にしてみました。この段階ですら、まだ試行錯誤(汗
最終的には、組み合わせた形になるのでは?と

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 昨晩あった“ケルビム”と名乗る青年との出会い、そして、早朝の病室で高山と名乗る若い医者との会話。
 ことに高山の残した自分に対しての“脅迫”。
 前夜の出会いが夢のようであっただけに、高山の残した脅迫の生々しさは、美咲の心をさいなんでいた。
 ただ怖い、というだけでなく、自分が正体不明な何かに触れてしまったかのような不安感。理解の及ばない“何か”に対するもどかしさ。
 ない交ぜになった感情は、まだ幼さの抜けきれない美咲のキャパシティを超え、結果として彼女は午前中の時間を何することもなく無為に過ごしてしまった。勿論、入院中という身を考えれば、元々何かするわけでもないというのが常ではあるのだが、本を読むわけでも、テレビを見るわけでも、音楽を聴くわけでも、まして浅い眠りにつくわけでもない、実に空虚な時間を彼女は病室のベッドでただ呆然と過ごすだけだった。
 変化が生じたのは、昼食後。
 ただ惰性で、病院から出された食事に手を出した彼女は、配膳のワゴンにトレイを戻すと、特に目的もなく、ロビーに向かって歩き出した。目的はないが、理由とてない。ただ、体がベッドに横たわることに飽きただけ……そんな無意識な動きに過ぎなかった。
 それに今日は特に診察や検査の予定もない。彼女を担当する医師も、平日の明るい時間は外来での診察に追われており、彼女の元に顔を出すのはいつも夕方近くの時間である。だから、彼女がナースステーションを通り過ぎても、誰一人見咎める者などいない。
 そうして、入院病棟からエレベーター経由で外来ロビーに出た彼女は、設置された自販機でオレンジジュースを買い、手近なベンチに腰を下ろす。
 周囲には外来で来た患者ばかり。
 外来の受付時間は午前中で終わっている筈なのだが、それでも検査や処置が長引いた人達が多かったのだろうか。外来ロビーには、昼過ぎだというのにまだまだ大勢の外来患者らしき人達で混み合っていた。
 外来である以上は、皆外出着である。
 そうした人達が集まっている場だと、病院の中とはいえ、パジャマ姿の美咲の存在は明らかに異端であり、それ故の気まずさも手伝って、彼女はそわそわとまたベンチを去ろうとしたのだが……
 検査なのか診察なのか、いずれにしても長い時間ベンチに腰を下ろしていたと思しき男性が手にしている新聞、その新聞の見出しに美咲は目を奪われた。


 白昼堂々のテロ事件。F市立高等学校にて


 地元の高校である。
 美咲自身は、まだ中学に上がったばかりだが、F市立高校といえば、彼女の中学を始め、地元の多くの中学から進学する公立高校である。兄弟や親類、近所の者など、そこの生徒とは何某かの縁を持つことが多い。実際、美咲も何人か、生徒の中に知り合いがいる。
 (昨日、街中で事件があったって、このことだったんだ……)
 そして、“テロ”と言う言葉。
 美咲にとっては、“非日常”の言葉であり、どこか遠い国で起こっている出来事としか思えない。
 それが身近な場所で起こってしまった……
 昨晩の“ケルビム”との出会い、そして高山の残した脅迫。
 これらに見えない“繋がり”を直感的に感じる美咲。
 言いようのない居心地の悪さを感じた美咲は、逃げるようにその場を立ち去ろうとしたのだが……
 そこで、彼女は思わぬ人物と顔を合わせることになったのだった。
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さらに脈絡がないが・・・
「魔法少女きょーこちゃん☆マギカ」、youtubeでもあったのですね。
ようつべで見ても、謎の感動がこみ上げてくる(笑)

あんこ、可愛すぎるだろう♪
そして、Qべえ、ざまぁwwwwww

タイトル未定(20110522)

来週はちょっと日帰りながら遠出する予定なので、今日は引きこもってました・・・いや、いつものことだが(笑)
ところで、「まどか☆マギカ」を見て以来、ほむほむ言っている私のことだと思うが、某所では「中毒患者」扱いされているようで・・・全く失礼な話である。中毒患者などと・・・「狂信者」と呼べ(爆)
そう、私はほむほむ(暁美ほむら)+あんこ(佐倉杏子)の狂信者と呼ばれてもいい(何の覚悟だ)

ということで(?)例の奴、続き
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 この見慣れない若いお医者様から、ケルビムさんの名前を出されて、あたしは飛び上がりそうになりました。
 「どうして!?」
 だから、あたしはこう聞くのが精一杯。
 「僕とケルビム様は、同じ“組織”に属している。勿論、ケルビム様は、僕なんかよりもずっと偉い立場なんだけどね」
 「天使……様……だから?」
 あたしが“天使”という言葉を出すと、若いお医者様はちょっと困ったような笑みを口元に浮かべました。あたしは、何かおかしなことを言ったのでしょうか?
 「そうだね、いまはそう思っていてもらった方が良いかもしれない」
 いまは?じゃあ……
 「天使様……じゃないの?」
 「う~ん……」
 あたしが問い直すと、お医者様は困ったように唸りました。
 「あの方が、“何者”なのか?と言うことに関しては、僕のような下っ端には答えられないというより分らない、と言った方がいいだろうね。出来れば、あまり話題にもあげて欲しくない」
 それは、もうあの天使様の名前を出してはいけないということでしょうか?あたしは、あたしなりに考えながら、ちょっと別に気になることがあったので、また質問を改めてみました。
 「誰にも言っちゃダメって……お父さんやお母さんにも?」
 「勿論だよ」
 お医者様は、今度は大きく頷きました。
 「本当に誰にも知られてはいけないよ。そうしなくては、話を聞いた人がどういう目にあうのか、僕には保証できない」
 何それ?怖い……
 「例え、君のお父さん、お母さんであっても、ね」
 あたしはこの時怖く堪りませんでした。お医者様は、そんなあたしにさらに顔を近づけて
 「なーに、大丈夫……誰にも秘密にしておきさえすれば、何も心配することはないんだ。大丈夫だよ」
 お医者様は、目を細め、口元を緩めて、さっきよりも一層の笑顔をあたしに見せてくれます。でも、あたしはその笑顔が何より恐ろしい……
 「じゃあ、あまりここに長居しても、ナース達に不審がられるからね。今日のところはこれで引き上げるよ。君のことはちゃんと僕が“見ている”からね。安心したまえ……いや、気をつけなさいというべきかな?」
 そこまで言うと、お医者様は
 「僕の名前は、高山。この病院にいる限り、いつでも会えるよ。気が向いたら、また来るからね」
 と言い残して、病室を去っていきました。
 残ったあたしは……
 もう朝が来たというのに、毛布を頭から被って震えて過ごしました。
 そう、朝ご飯が運ばれてくるまで、ずっと……。
 看護婦さんは心配してくれたけれど、理由なんて誰にも言える筈がない。
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タイトル未定(2011/0521)

昨晩は、某氏と「まどか☆マギカ」ねたで語っておりました(笑)
大体の内容をまとめると・・・


ほむほむ
ほむほむ+あんこの組み合わせが最強(戦略的な意味で)
上条恭介が悪い
あんこ、いい奴
上条恭介、許すまじ
まどか☆マギカのストーリーフォーマットに一番近いのは仮面ライダー
まどかがかわいそうすぎる(胸的な意味で)
上条恭介は、あんこにぼこられるべき
「まどか☆マギカ=ライダー」なら、まどかはZXかディケイド
(イメージカラー:ピンクなのと全てに決着をつける的意味で)

大体、そんな感じ(笑)

さて、例のやつ、少しでも進めておこう。

タイトルはいまだに決まらん(爆)

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 目が覚めた時、あたしは病室のベッドの中にいました。
 窓の外はもう明るくなっていて、あたしの入院している病室にももう明りがともっていました。
 昨晩なったことは夢だったのでしょうか?
 ……夢だったのかもしれません。
 天使なんて名乗る人が現れて、あたしに奇跡を約束してくれるなんて……そんな都合のいいお話があるとは思えません。
 目を覚まし、頭が次第にはっきりしていくにつれ、あたしはそう思っていました。
 あのお医者様が来るまでは。
 「おはよう、美咲ちゃん」
 入院しているあたしは、毎朝体温と血圧を看護婦さんに測ってもらいます。
 それが今日は珍しく看護婦さんだけでなく、お医者様も一緒です。
 朝早い時間だというのに。
 入ってきたお医者様は、病院の中で見かけたことこそあるけれど、一度もまともに話したことのない人。多分、あたしがかかったことのない診療科目のお医者様なんだと思います。それにいままで会ったことのあるお医者様の中では、多分一番若い人。
 その若い見なれないお医者様は、看護婦さんが体温と血圧を測っている間、ニコニコとした笑顔を浮かべたまま、黙って立っているだけ。
 あたしには、それが何だかとても怖く感じられました。
 そうして、看護婦さんが用事を済ませて病室を出て行ったあと……
 若いお医者様は、部屋に残り、先ほどから浮かべた笑顔のまま、まだベッドに寝ているあたしに顔を近づけて、こう言いました。
 「美咲ちゃん、お願いがあって来たんだ。昨日の夜、ケルビム様に会ったこと、誰にも言わないでくれるかな?」
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タイトル未定(20110519)

文章の記述スタイルがこれでいいかどうかは、まだ悩みどころ。
とりあえず、少し筒でも下書きを公開しておけば、後には引けなくなるだろう(笑)
それくらい、追い込まないと、私は何もしない人間だwwww
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 「一条美咲・・・・・・です」
 聞かれるままに名前を答えてから、あたしはちょっと落ち込みました。
 ミサキ・・・・・・美しく咲くと書いて、美咲(みさき)
 でも、いまのあたしは名前負けもいいところです。
 もともと、そんなに自分がかわいいなんて思っていないけれども、いまのあたしは最悪。顔色は良くないし、何より最悪なことはこの時のあたしには、髪の毛が一本もなかったから。さらに最悪なのは、いつもは被っている帽子をこの時に限って、あたしは被っていなかったこと。
 あたしは、今年に入ってからずっと病院暮らし。
 お医者様や看護婦さんのお話だと、強い薬が原因なんだそうです。だから、元気になったら髪の毛もまた元通りになるって言ってくれるけれども、近頃のあたしはそんな日はもう来ないんじゃないかと思ってしまいます。
 「ミサキねぇ・・・・・・美しく咲くと書いて、ミサキと読ませるのかな?」
 目の前の奇麗な男の人、ケルビムと名乗った人は、まるであたしの心の中を見透かしたみたいにあたしにそう話しかけてきます。
 「そう・・・…です」
 自分でも声が震えていたと思う。
 ああ、やっぱり名前負けだなぁ……そんなみじめな気持になってしまったということもあるけれど、あたしには目の前のケルビムと言う人のことがとても怖く感じられたから。
 夜遅い時間、病院の屋上なんて特別な場所に佇んでいることもそうだけれども(この点はあたしもケルビムさんのことは言えません)、何よりもケルビムさんの佇まいそのものがこの世のものとは思えない雰囲気を醸し出していて、それがとても恐ろしいもののように思えたのです。
 「ミサキにさくらか……うん、今日は花にまつわる名前に縁がある日だな」
 さくら?何の事を言っているのか、あたしには分りません。
 「あの……ケルビムさんは、何者なんですか?ここのお医者様なんですか?」
 怖くはあったけれどもあたしは、、思い切ってケルビムさんに聞いてみました。ケルビムなんて名乗っているけれど、ひょっとしたら外国の人でこの病院の新しいお医者様かもしれないと思ったから。でも……
 「ああ残念ながら、僕は医師なんかじゃないよ」
 あたしの願望を交えた質問は、あっさりと否定されました。いえ、否定だけではありません。
 「僕は監察官……いや、この言い方では分りにくいか……そうだね、天使と言った方がいいかな?」
 カンサツカン?であれ、天使であれ、あたしの頭じゃ分らないということでは同じです。でも天使?
 「僕は、“神”の使者にして、“神”の乗り物。君たちにとって、一番イメージしやすい対象は天使じゃないかな?」
  ケルビムさんは、にこにこと笑っていましたが、あたしには、彼が冗談を言っているようには思えませんでした。
 「ひょっとしたら、“悪魔”と呼ぶ人もいるかもしれないがね」
 天使、悪魔、どちらが正しいのか、どちらも間違っているのか、あたしには分りません。でも、ケルビムさんが“この世”の人でないということ、このことだけは、あたしも確信を持てました。だから……
 「ケルビムさん……ケルビムさんは……あたしを“迎え”に来たの?」
 あたしがそう質問すると、ケルビムさんはじっとあたしを見つめました。表情はあいかわらずニコニコとほほ笑みを絶やしませんが、その瞳だけはまるで睨みつけるかのようにあたしをまっすぐに捉えます。
 「君の抱えている事情、君の体のことは大体見当がついたが……そんなことを僕に聞くのも、その体のせいなのかな?」
 ああ、この人は分ってくれた。
 そう思えるケルビムさんの回答。
 それを理解したあたしは、自分でも気付かないうちに泣き出してしまったようです。
 「だって……いくら、お薬や注射を我慢しても、元気になれないし、髪の毛だって抜けてしまってみっともないし……最近は、前ほど体は痛くなくなったけれど、何だかそうなってからの方が、ずっと怖い……お父さんもお母さんも無理してあたしと話しているみたいで、凄く怖い……」
 最後の方、ちゃんと言えたのかどうか、あたしにも良く分りません。声が震えてしまって、自分でもどうしようもありませんでした。
 「そうか」
 それでも、震えるあたしの声をケルビムさんはじっと聞いてくれていたみたいです。
 「今夜、僕がここに現れた理由、そしていま君のような女の子が、僕の前に現れたこと……これが、西王母が言う“縁(えにし)”というものなのかもしれないね」
 「サイオウボ?」
 「中国にいる僕の知り合いさ。美咲と言ったね。なら、天使の僕としては、君に今夜奇跡を授けるべきなのかもしれないね。いや、奇跡になるかどうかは君次第というべきかな?」
 ケルビムさんは、そう言いながら、あたしに近づいてきました。
 「一条美咲、今夜君に奇跡が舞い降りんことを……」
 その後に、ケルビムさんは何か言っていたようだけれど、あたしには聞き取れませんでした。
 気付かないうちに、あたしの視界は回転し、視線は眼前のケルビムさんではなく、遥か頭上できらめく星々を捉えていました。その星々を見ながら、ひょっとしたらケルビムさんはあのきらめく星々のどこかから来たのかもしれないと思いました。この時から、あたしの意識はだんだんと薄れてきていたようです。
 「君に奇跡が起きるかどうかは、僕にも分らない。でも奇跡が起こった時、君は僕に感謝するのかな?それとも恨むのかな?」
 薄れていく意識の中、それが最後に聞いたケルビムさんの言葉でした。
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ところで、主人公「美咲」の年齢、いまだ明確に決めていない(爆)

タイトル未定

「備忘録」で控えたアイディア、形にすると、こんな出足か?

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 今日は街中で、何だか大きな事件があったらしい。
 街中でのことは、あたしは「らしい」と言うしかありません。
 だって、街中なんて「外」のことはあたしには良く分らないから・・・・・・
 それでもあたしがそれを知っているのは、新聞やテレビのニュースから・・・・・・ではなくて、あたしが入院している病院に救急車が何度も来たからなのと、そのことで看護婦さんたちや他の入院患者の人達の話を聞いたから。
 だから、いまのあたしはこの病院で起こったことを通じてそうしたことを知るだけの生活をしています。
 でも、この病院の中はよく知っているし、お空の星のことなら少しくらいは知っています。
 星のことは知っているというよりも、好きと言った方がいいかな?
 天文学とかそういう難しいことは良く分らないからです。
 だけど、夜空に光る星座のことくらいなら、少しは言いあてられます。だから、去年のキャンプの時にはみんなに「凄いね」って、褒めてもらいました。
 去年のキャンプは楽しかったけれども・・・・・・今年はキャンプには行けません。
 お父さんは、元気になったら望遠鏡を持って星見に行こうと言ってくれますが、多分あたしはもう行くことはないと思います。
 だから・・・・・・
 あたしは、夜、こっそりと病院の屋上に上がって星を見ます。
 看護婦さん達が夜見周りに来る時間は分っているし、その間の時間を使えば、ちょっと屋上に上がるくらいのことは出来ます。これも、あたしがここに長く入院しているからこそ、出来ることなんだと思います。
 あたしは、いつものように屋上へ続く階段を上がります。
 この階段を上がるのも、日に日に辛く感じるようになってきました。
 あたしのポンコツな体は、ますますポンコツになっているようです。それがあたしには悔しいし腹立たしいし、凄く悲しい。
 階段を登り切り、少し息を切らせながら屋上に出ると、もう五月も終わりがけだというのに風は少し肌寒く感じられました。
 屋上には何本ものロープが張り巡らされ、病院で使うシーツやタオルが干されていました。
 そのロープの遥か上・・・・・・
 「デネブ、アルタイル、ベガ・・・・・・凄い、もう“夏の大三角”が見える!今年は早いのかな」
 今日は天気がいいのでしょう。
 いつもよりもはっきりと星が見えます。
 こと座、はくちょう座・・・・・・
 夜空の星々はキラキラとして、ほとんど毎日のようにみているあたしも一瞬目を奪われます。
 他に誰もいない、あたしだけの時間。
 いつもなら、その筈でした。
 でも・・・・・・
 「やあ、いい夜だね」
 その夜は、他に先客がいました。
 「星が好きなのかい?なら、僕と同じだね」
 突然声をかけられたあたしはびっくりしましたが、次にその声の人を見た時、もっと驚かされることになりました。
 その人は男の人、それもいままであたしが見たこともないくらいに奇麗な人でした。
 「今日はいい夜だ」
 その奇麗な人があたしに話しかけましたが、あたしはびっくりして何も答えられませんでした。
 「こういう夜は、何かが生まれる、そんな気がしないかい?」
 あたしには、この奇麗な人が何を言っているのか分りませんでした。そもそも、どうしてこの人はここにいるんでしょう。お医者さんには見えないのだけれど。
 「僕の名前は“ケルビム”。君は?」
 「一条美咲・・・・・・です」
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主人公の名前は変更の可能性あり
年齢もいくつにしようかと(汗 多分、小6か中一
記述スタイル、一人称形式が相応しいかどうかも思案中。
・・・作れるのか?
いや、以前書いた緑川サチ子供時代を描いた番外編「Memorial Apricot Pie」も、一度頓挫して一年後にちゃんと(?)形にできたんだ。これも・・・って、それじゃ締め切りに間に合わんだろう(爆)

さて、次に彼女と立花和也の接点を作らなくてはいけないわけだが・・・もう、いっそ和也が実はロリってことで手を打つかwww(色々台無し)

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