11/16(日) 「天才スピヴェット」見てきました。
いや、地元の某モールに買い物に行った時、つい衝動的に(笑)
見た印象をひとことでいえば、よく練られて作られた絵本のような映画でした。
舞台は、アメリカの片田舎。
あることで、両親と姉、双子の弟と暮らしていたスピヴェット。
学者肌で熟考型のスピヴェットとやんちゃなレイトン。
対象的でありながら仲のよい兄弟だったが、ある事故でレイトンの命は失われる。
そして、悲しみに暮れる家族と暮らすスピヴェットの元にスミソニアン博物館から一本の電話が入る。
スピヴェットの発明が、ベアード賞を受賞したという。
授賞式への出席を一度は躊躇うスピヴェットだったが、結局は受諾。
しかも、彼は家族にそれを知らせることなく、十才の身でありながら家族には書き置き一つ遺して単身でスミソニアンのあるワシントンDCへと向かう。
このあたりのムチャ臭さは、父親譲り
そして、発明品をものにする頭脳と学究肌は、母親譲り。
作中前半、スピヴェットは、家族の愛情が自分に向いていないと嘆いたが、このあたりの行動はまさに両親のDNAを立派に受け継いでいますw
ただ、仕事柄、彼の移動手段には、「ムムム・・・・・・」としかめっ面にならざるを得ない。
いや、「あんなこと」をやられたら、鉄道の安全運行に多少なりとも携わっている人間にとってはたまらんですよ。フィクションだから許せますけどねw
そして迎えるスミソニアンでの受賞講演、ここがクライマックス・・・・・・ではなくて(笑)
クライマックスは、受賞後に彼が出演することになるTVショー。
日本で言えば、バラエティ番組といっていいでしょう。
ネタバレになるので何があったのかは書きませんが、この作中のTVのショーのスタッフって結構優秀。
なぜなら、彼らのある調査がなければ、あのクライマックスは成立しないわけですから。
そして、このクライマックスで、スピヴェットには「何」が必要だったのかが観客にも分かるという仕掛け。
ただ、TVショーの司会者とスミソニアンの女性管理職氏にとっては、災難なクライマックスだった(笑)
最後、スピヴェットは家族とともに元の田舎に戻ってのんびり暮らしていましたが・・・・・・
いや、あれだけの才能をもった子供を、欲深な大人達が放っておくとは思えないんですが(笑)
彼の発明品は「永久機関」なんだから、少なくともアントニオ猪木は食いつくはず。
この映画を見てから、同監督の「アメリ」もBDを購入して見てみましたが、これもやはり絵本の映画でありました。
何となく、中島哲也監督の作品を、よりオサレにして、台詞や展開をさらにスマートにした感じというと、ファンの方からはおこられるか?