「タケヲちゃん物怪録」読みました。
狙いはどう読んでも、現代版「稲生物の怪録」です。本当にありがとうご(以下略)
大体が、
稲生タケヲ=稲生武太夫
座敷童=山本六郎左衛門=山本(さんもと)五郎左衛門
ということは、ネーミングで分かるし、作者様もそれが読者に分かるのは重々承知の上のことでしょう。
まぁ、わざわざ三次(広島県三次市)や境港まで足を運ぶ私のような人間にとっては、大好物のジャンルだ(笑)
しかし、香月日輪の「妖怪アパート」といい、同じ小学館の「書生葛木信二郎」といい、昨今は特に妖怪ものが大流行・・・と思っているのは私だけか?
この作品と前述のに作品に共通するのは、妖怪がアパート(or下宿屋)を取り仕切っていると言うこと。
それになんらかの特殊な属性(or能力)を持った若者が絡むというのが、ストーリーの基本線。
・・・三作品ともに押さえている私は、いったい何なんだorz
とりあえず、主人公のタケヲちゃんはかわいいし、健気だし、妖怪達はツンデレ(笑)だしで、いまのところはいい滑り出しという感じ。
とよ田さんの「ラブロマ」以来のとぼけたような、それでいて暖かい作風も、ダークではない妖怪話に合っていると思います。
狸と狐のネーミングの仕方を見ても、妖怪のこと、ちゃんと調べて書いておられますし、妖怪好きとしては好感を持てます。
大体が、私、あまり「オリジナル」の妖怪って、いまひとつ感情移入しづらいのですよ(爆)