石川賢じゃなかった県の某氏が日記で触れていた「日常」
原作コミックは読んだことがあるが、アニメで見ると結構シュールさが増すなwww
いや、あの片腕豆鉄砲とかは割と好きではあるのだが(笑)、個人的なギャグの好みは私の場合、どちらかというと、「みつどもえ」のような下品且つスラップスティックなやつだったりするwww
イカ娘?あれは、また別腹だwwww 第一、イカちゃんを何かと比べることなど出来るかい!!
ただ、主題歌のヒャダインの「じょーじょーゆーじょう」は良いですね♪
何というか、おこがましい或いは不遜であることを承知で言わせてもらえば、「言語感覚」に私に近いものを感じる(笑)
ということで(?)
某氏が「じょーじょーゆーじょー」を貼っていたので、私は別のヤツを貼ることにする。
イカ、ささやか且つ密やかな野望
お盆までにあと一回更新する!!
そして、「習作」怪談をあと何作か・・・出来れば、五作以上、それまでに作っておく
・・・挫折する方に、朝のヤクルトジョアブルーベリー味を賭ける!!
(じゃあ、ダメじゃん・・・)
ということで、前置き(?)が長くなったが、怪談「習作」二発目です。
・・・やっぱり、「怪談」にはなりきれないなぁorz
タイトルは「向こう側」ということで。
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お菓子があって、ご飯があって、灯りがあって、綺麗なお花が飾られて、時々季節の果物が飾ってあって、たまにお金が入った封筒が供えられていたりしていた。
それは、私が子供の頃、住んでいた家の中にあった景色。
「いいですか?」
幼い私を前にして、祖母がよく言い聞かせていた言葉。
「正直者でありなさい。嘘をついてはいけません」
死んだ人は仏様になって、私達を見守ってくれている。
祖母は、家にあった大きな仏壇、出来合いのものでなく、大工を呼んで特別にあつらえさせた黒塗りの仏壇を前にして、私によく言い聞かせてくれていたものだ。
「おばあちゃんのお父さん、お母さんも、そのまたお父さん、お母さん……みんな、みんな、仏様になって、このお仏壇からあなたや私を見ていてくれているのですよ」
そうした祖母の口癖に、幼い私はこう聞いたものだ。
「じゃあ、みんな正直者だったの?」
私の問いに、祖母はその曲がった腰をこの時だけはぐんと伸ばし
「当たり前です」
と強い口調で応えてくれた。
私は、そんな時の祖母の顔が好きだった。
だから、私は正直者であろうとした。
「いいですか?」
ある時、私の母は幼い私に言った。
「人様に迷惑をかけてはいけませんよ」
幼い私には、それがどういう行為を指しているのか分らなかったが、分らないままに頷いていたと思う。だからだろう。
思い出の中では、母は私に満足げな笑顔を浮かべていた。
「お婆ちゃんが言っていたよ。お婆ちゃんのお父さんもお母さんも、みんなうちの仏壇からみんなを見てくれているって。人に迷惑をかけずにいて、嘘も言わなかったら、仏様になれるの?」
幼い日の私がぶつけた問いに、この時の母は、一転して困ったような顔を見せていたように思う。
やや躊躇いがちながらも、母は「ええ、そうよ……」と小さな声で応えてくれた。
人に迷惑をかけないということが、どういうことかは分らなかったが、幼い日の私はそれからは、親に対して、大人に対してわがままを言わないようにしていたと思う。
嘘をつかない
人に迷惑をかけない
この二つの誓い、私はいかなる時も守れた……などという積りはないが、それでも何とか守りたいと頑張ってきた積りだった。
結果として、嘘をついたとしても、何とかしてそれが嘘にならないよう、精一杯頑張ってきた積りだ。
結果として、人に迷惑をかけることがあったとしても、何とかそれを挽回できるように精一杯頑張ってきた積りだ。
つもりだったのだが……
私のいまの居場所は、特別に大工にあつらえてもらったような立派なものではない。
花も飾られていないし、お菓子も供えられてはいない。
ただ、決まった時間に出される食事に季節の果物が、時々添えられていることはある。
私のいまの居場所には、亡くなった母も亡くなった祖母も、そのお父さん、お母さんも、いやそもそも仏様なんかいやしない。
そして、わたしの封じられた場所からは、誰も見ることが出来ない。
周囲をコンクリートの塀に囲まれてしまっているから。
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