あー、近頃、本当に疲れがぬけないな……
ああ、例の奴、とりあえず仮のタイトルとして「残酷ゆえに優しき……」としておきます。
「仮面ライダーオーズ」主題歌、「Anything Goes」、CD発売はまだですが、itunesではTVサイズを販売してますね・・・購入しますたwwww
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「ここが体育館。」
歩いている内に、香織は簡潔に洋介に学校内を説明していく。
「ここが食堂。パンもここで売っている……でも、あまり意味ない。」
何だ、それは?と洋介が思っていても、「じゃあ、次。」と香織は早足でまたすぐに歩き出す。そして、彼女に連れられて歩いている内に洋介はあることに気がついた。
「どうしたの?」
説明を受けている時に、洋介の表情にその疑問が現れていたのだろう?香織が、感情のこもっていない声で尋ねてきた。
「何か、気になることがあるの?」
「いや、大したことじゃないんだけど……」
「言って。」
「いや、本当に大したことじゃないんだ。」
「それでもいいの。言って。」
いままでの無表情と異なり、真剣な面持ちで問う香織に押される洋介。
「えーと……じゃあ言うけれど……」と切り出したものの、洋介本人としてもどう説明したものか、言葉を整理するのにそれなりの思考を働かせなければならなかった。
「何というか……ここ、静かだよね。」
「静か?」
「うん。学校は遊び場じゃないだから、騒々しいよりはいいんだろうけれど、いまみたいな放課後ともなると、運動部の練習のかけ声とか、この学校にあるのかどうかまだ知らないけれど、合唱部とかの音楽系サークルの練習する音とか、演劇部の発声練習とか、そういうのがあちこちから聞こえてくるものじゃないのかな?部活だけじゃなくて、帰宅する連中の話し声とかさ……ここは、あんまりそういうの耳にしないよね。」
「そう、確かにあなたの言う通りよね。静かなのは、かえっておかしいのかもしれない。」
「いや、そんなに大して気にしているワケじゃないよ。」
「ごめんなさい。」
香織は言いつつ本当に申し訳なさそうに頭をさげるので、洋介は驚く。
「それは、わたしのせいだわ……本当にごめんなさい。」
「いや、別に委員長……いや、久住のせいというわけじゃないだろう。」
「いいえ、わたしのせいなのよ、わたしが悪いの。」
か細い声でそう言ったきり目を伏せて黙り込む香織。こうなると、洋介としてもどう言っていいのか分らない。いや、そもそも彼女が語っていること自体が理解出来ない。
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